このテストは、実施が簡単で取り組みやすく、豊富な情報を得られるため、ロシアの多くの有力な心理学者が活用しています。子どもにも大人にも使える汎用性が特徴です。主な目的は、自分では話せない、または話したくない内面を理解することです。
テストでわかること
この手法を使うと、専門家は次の点を把握できます。
- 自尊感情の程度
- 発達の程度
- 攻撃的な行動や抑うつ状態への傾向
- 社交性の程度
- 創造性
心の状態をできるだけ正確に把握するには、このテストをほかの心理検査と組み合わせて使うことが大切です。
テストの実施方法
対象者にA4用紙、鉛筆、色鉛筆一式を渡します。所要時間の目安は3分です。
専門家は対象者に次のように説明します。
- 道や動物園、サーカスでは見られない「実在しない動物」を描いてください。
- 動物に必要な体の部分をすべて描くようにしてください。
- 必要であれば、消しゴムを使ってもかまいません。
- 描いた動物に名前を付けてください。
課題が終わったら、専門家は対象者に次の質問をします。
- その動物はどこに住んでいるか。(回答は専門家が記録する)
- その動物は何を食べるか。
- 自由な時間には何をしているか。
- 何をするのが嫌いか。
- 友達はいるか。
- 誰と暮らしているか。
- 敵はいるか。
- 何を最も怖がっているか。
これらの回答から、対象者の感情の状態に関する情報を得られます。自分が作った動物について話すとき、無意識のうちに自身の感情や経験をその動物に投影するためです。
描画の解釈
鉛筆の筆圧
- 紙が破れそうなほど非常に強い筆圧は、攻撃性や対立しやすい傾向、過活動を示します。
- やや強い筆圧は、感情的な緊張や衝動性、不安を示します。
- 弱い筆圧は、消極性や抑うつ状態への傾向、衰弱状態を示すことがあります。
線の特徴
- 破線は、不安傾向を示すことがあります。
- 線を何度も重ねている場合は、ストレスや衝動性を示すことがあります。
- 下描きのような線は、自分自身と不安をコントロールしたい気持ちを示します。
- 意図した位置から外れる線は、衝動性や精神状態の不安定さを示すことがあります。
- 途中で途切れた線は、衰弱状態や衝動性の表れである可能性があります。
絵の配置と大きさ
- 大きな絵は、不安やストレスを示すことがあります。
- 小さな絵は、抑うつ傾向や自尊感情の低さを示すことがあります。
- 用紙の上部中央に描かれた絵は、高い目標を達成したい気持ちと高い自尊感情を示します。
- 下寄りの絵は、自尊感情の低さを示すことがあります。
- 右寄りの配置は、自分の行動や思考をコントロールする傾向を示します。
- 左寄りの配置は、内気さや社会的な活動性の低さを示します。
- 用紙からはみ出す絵は、強い不安傾向や衝動性を示すことがあります。
- 隅に描かれた絵は、抑うつ状態を示すことがあります。
動物の名前
- 「空飛ぶラクダ」「はうクマ」のような名前は、目指す目標を明確に理解していることを示す場合があります。
- 「トゥロキピス」のようにラテン語風の語尾を使った名前は、知的発達の高さを示すことがあります。
- 「ニャーカー」「コゼビャーカ」のような擬音的な名前は、軽率さや無頓着さを示すことがあります。
- 「クレビャーカ」「シュミャーカ」のようなユーモラスな名前は、楽観的な気分を示します。
- 「シジ・イジ」「クル・ムル」のように音節を繰り返す名前は、未成熟さを示すことがあります。
動物の絵そのものと、描き終えた後の回答をより正確に解釈するには、専門的な手引きを参照することをおすすめします。視線の向きや手足の位置、特定の部分の有無など、絵のあらゆる細部が重要です。こうした細かな特徴から、専門家は対象者の性格を多面的に検討できます。描画テストは専門家と対面で行いますが、オンラインで投影法を試すこともできます。「砂漠の立方体」心理テストに答えて、想像力から性格について何がわかるか確かめてみましょう。