現実の結婚生活は、子どもの頃に思い描いたおとぎ話とは違います。結婚した後も生活は続くからです。夫婦は互いの気に障る習慣と向き合う必要があり、そのため衝突もよく起こります。その後の関係は、夫婦が衝突にどう対処するかで変わります。
衝突を関係改善に生かし、変わろうとする夫婦もいます。一方で、相手を支配しようとして互いを傷つける夫婦もいます。
パートナーへの相反する感情は自然なもの
心理学者によると、「愛している。でも…」というように、パートナーへ相反する感情を抱くのは自然なことです。両価的な感情がはっきり表れ、その理由を自分で見つけられる場合もあります。一方で、パートナーへの両価的な感情に気づかない人もいます。どちらの場合も、関係を改善するために努力するか、関係を終えるかを選ぶことになります。
変化を促す両価的な感情
心理学者は新婚夫婦を集め、パートナーに対する感情の両価性を調べました。その後、結婚生活への満足度を評価してもらいました。両価的な感情が強い人も、ほかの人と同じ程度に結婚生活へ満足していました。
次に、家庭内の問題点を挙げてもらいました。性生活、仕事、コミュニケーション、健康などです。また、それぞれの問題の改善にどの程度取り組む意思があるかも答えてもらいました。
4か月後、両価的な感情が確認された人ほど、変化に前向きだとわかりました。この4か月間で、ほかの夫婦より多くの前向きな感情も得ていました。その結果、努力が実を結び、夫婦の絆はさらに深まりました。
入り交じる感情の受け入れ
自分の感情と考えが食い違うと、心に緊張が生まれます。心理学では、これを認知的不協和と呼びます。結婚生活に不満があるときは、まず自分自身を見つめ直す必要があります。なぜ気になるのか、パートナーは何をしたのか、自分の望みは妥当なのかを考えてみましょう。
そうすれば、相手の言動に対する捉え方を変えられることがあります。一人では解決できないと感じたら、パートナーと話し合い、穏やかに問題を整理してみましょう。
認知的不協和は、夫婦が互いに慣れ、一緒に暮らしていく中で経験する自然な心の動きです。両価的な感情を悪いものと決めつけず、変化へのきっかけとして受け止めましょう。
何より大切なのは、パートナーも現実の一人の人間だと理解することです。その人なりの信念、習慣、育った環境があります。そのため、いつも期待どおりに行動するとは限りません。
パートナーへの気持ちが本物かどうかを知りたい場合は、心理テスト「彼への気持ちは本物?」も役立ちます。