自分や身近な人の気分の落ち込みが2週間続いている、自殺について考えることがある、睡眠や食欲に問題がある場合は、うつ病の明らかなサインです。このようなときは、どうすればよいのでしょうか。
うつ病の診断と治療
まずは精神科を受診してください。精神科医が悩みや症状を聞き、検査を行って状態を評価します。その後、診断結果を伝え、今後の対応について説明します。
うつ病の治療には、心理療法、薬物療法、その2つを組み合わせる方法があります。中等度から重度のうつ病では、一般に薬物療法を行います。精神科医が患者に合う薬を選び、適切な服用量と回数を決めます。
この場合は、まず薬で主な症状を和らげます。自分の内面を無理に深く見つめて、負担を増やさないためです。心理療法も必要ですが、この段階では深い治療より、心を支えることが中心です。
軽度のうつ病では、心理療法から治療を始めます。うつ病への対応には、認知療法を用いる専門家が多くいます。この療法は、自分自身や周囲の世界に対する考え方を見直すものです。治療に取り組む準備ができていない場合など、心理療法で十分な効果を得られないこともあります。その場合は薬物療法を行います。
重要なポイント
早めに助けを求めるほど、回復する可能性は高まります。専門家への相談を先延ばしにしないでください。現在の状態を把握するには、うつ病の程度チェックも役立ちます。
抗うつ薬を飲む期間
抗うつ薬は、多くの場合6か月ほど服用します。効果が現れるまでには3~4週間かかります。初めは少量を処方し、医師が徐々に量を増やすこともあります。
抗うつ薬は、次の3種類に分けられます。
刺激作用のある薬
仕事や日常生活に取り組む力が低下し、気力がなく、無気力が目立つ場合に使います。
鎮静作用のある薬
不安傾向が強い、恐怖症が多い、睡眠に問題がある場合に役立ちます。
バランス型の薬
不安が強いうつ病や、心身の動きが鈍くなるタイプのうつ病に使います。
うつ病の予防
うつ病を予防するには、次の行動を心がけましょう。
- 毎日8時間以上、十分に眠る。
- 栄養バランスを整え、果物と野菜を食事に取り入れる。
- 1日の予定を立て、予期しない出来事やストレスを減らす。
- 心身の健康を大切にする。
- 家族や身近な人と過ごす時間をつくる。
- 感情を表現する。
- 運動する。
- 自分のための時間をつくる。