心理学者は、ネガティブ思考が生まれる主な原因として次の3つを挙げています。
1. 親から受け継ぐ人生のシナリオ。子どもは無意識のうちに親の考え方を受け入れます。幼い頃から「鉄棒から下りなさい。けがをするよ」「自転車でスピードを出さないで。転ぶよ」と何度も言われると、世の中を警戒するようになります。その結果、新しいものや未知のものへの恐れが生まれます。自分の力や能力にも自信を持てなくなります。幼少期のこうした経験は、ネガティブ思考につながるほかの原因にも影響します。
2. 過去のつらい経験。ネガティブ思考になりやすい人にとって、失敗が小学校1年生のときでも1週間前でも違いはありません。いつまでも覚えていて、二度と挑戦しなくなります。たとえば、キノコを食べて食中毒になった人が、それ以降はキノコをまったく食べなくなるケースです。
3. 失敗の回避。ネガティブ思考の人は自分の能力を強く疑うため、新しいことへの挑戦をとても恐れます。挑戦を諦め、慣れた環境にとどまるほうが楽だと感じます。
ネガティブ思考の人に見られる特徴
- どんな状況でも欠点をすぐに見つけ、良い面を見ようとしない。
- 自分のつらい経験をいつも根拠にする。
- 新しいことを恐れ、別の街への引っ越しや転職、服装の変更が難しい。
- 自分の人生に責任を持とうとしない。
- 不安を感じやすく、最も悪い結末を頭の中で思い描く。
ネガティブ思考を克服する方法
小さなことを大問題にしない
最初からうまくできない人はたくさんいます。初恋の相手と結婚する人も、最初の面接で採用される人も、研修医として初めての手術を成功させる人もごくわずかです。誰でも間違いを犯し、失敗を経験します。それでも諦めない人だけが結果を出せます。
役立つ情報で思考を満たす
ネガティブな気持ちを減らすには、価値のない情報や事実でないニュースを読まず、うわさ話にも耳を傾けないことが大切です。触れる情報を慎重に選びましょう。学びにつながる本を読み、前向きになれる有益な映画を見てください。
不安をあえて極端に考える
またネガティブに考え始めたら、不安な考えをあえて極端なところまで広げてみましょう。最後には笑ってしまうほどおかしな展開になり、その考えが重要ではないと気づけることがあります。
期待を大きくしすぎない
失望するのが怖いなら、最初から過度な期待をしないことです。高すぎる目標や期待がかなうことは少ないため、その計画に時間をかけすぎないようにしましょう。今起きていることを楽しみ、柔軟に考え、自分が望む行動を選んでください。人生で起きることをコントロールできるのは自分だけだと覚えておきましょう。そのため、多くのことは自分次第です。どちらへ進めばよいかを知るには、「幸せになるために足りないものは?」の心理テストが役立ちます。