大人への一歩を踏み出し、将来の職業を選ぶことは、人生の大きな転機の一つです。この時期には「どの職業を選べばよいのだろう」と悩むこともあります。興味の対象や人生で大切にしたいこと、優先順位が変わる場合もあります。また、人気が落ち着いている職業や、古いと思われがちな職業もあると知っておくことが大切です。
特に避けたいのは、専門的なスキルを学ぶ途中で、選んだ分野に失望することです。やりがいを感じられる仕事と、十分な収入を得られる仕事のバランスを取ることも欠かせません。
好きなことを生かせる職業の選び方
大きな成果を得るには、本当に好きだと思える仕事を選ぶことが大切です。ただし、どの仕事でも高い収入が得られるとは限りません。そこで役立つのが、アメリカの経営コンサルタント、ジム・コリンズが提唱した「ハリネズミの概念」です。次の3つの重要な問いについて考えます。
- 心から好きで、強く興味を持てることは何か。
- 世界一になれる可能性がある分野は何か。
- どのような方法で生計を立てられるか。

この3つに答えると、関心のある分野を「やりたいこと」「最も力を発揮できること」「収入につながること」の3つに分けて整理できます。
興味のある分野が複数ある場合
複数の分野に興味がある場合は、まず選択肢を絞ることをおすすめします。大切な決断が「はい」か「いいえ」の二択になったときも、折り合いをつけられる方法を探しましょう。職業を一つの分野に限定する必要はありません。まずは現時点で最も魅力を感じる職業のスキルを身につけ、その後で別の選択肢を検討する方法もあります。
選択肢を幅広く持つことが重要です。さまざまな大学のカリキュラムを調べましょう。在学生や卒業生に話を聞けば、実際の様子を知ることができます。カリキュラムは変わる可能性がありますが、教育の基本的な方針は大きく変わらないことも覚えておきましょう。
職業選びでよくある失敗
一度選んだ職業を一生続けなければならない、と考える必要はありません。どのような組織や企業でも、経営者や役職が変わることがあります。そのため、専門職にもスキルアップが求められ、ときには新しい専門分野を学ぶ必要もあります。最初に身につけた専門知識が、思いがけない場面で役立つこともあります。たとえば、デザインを学んだ経験は、エンジニアが製品を設計するときにも生かせます。

家族や友人など、周囲の意見だけで職業を決めるのはおすすめできません。一人ひとり、興味や得意なことは異なります。職業を選ぶときは、実際の仕事内容も考慮しましょう。詩や文学、歴史に強く心を引かれるなら、理工系以外の進路が合う可能性もあります。
華やかなイメージだけで職業を選ぶことも、失敗につながる場合があります。たとえば、音楽家の仕事は、人前での演奏やサイン、写真撮影だけではありません。ステージに立つまでには、バンドでの練習と個人練習を何度も重ねる必要があります。
職業選びで最も大切なこと
学生時代は、人生の中でも特に輝かしく、忘れられない時期になることがあります。自分に合う職業を選べば、大学での学びは新しい知識を得るだけでなく、大きな喜びにもなります。講義やゼミは視野を広げる機会となり、さまざまな学会やイベントに参加したり、国内外の都市を訪れたりするきっかけにもなります。
勉強と将来の仕事を楽しむためには、進路を慎重に選ぶことが必要です。まずは小さな一歩として、職業適性診断を受けてみましょう。どの分野に適性があるかを確認できます。将来について考えるときは、本当に好きなことを見極めてください。そして、夢はかなうものだということを忘れないでください。